老犬になると掛かりやすいヘルニアの症状と治療方法

老犬がかかりやすい病気の中で、ヘルニアがありますが、
ヘルニアとは言っても種類があります。

一般的にヘルニアと言えば、椎間ヘルニアが多くみられますが、その他のヘルニアも老犬はかかりやくなります。

今回は、老犬がかかりやすいヘルニアについて詳しくご紹介したいと思います。

ヘルニアの種類

ヘルニアは大きく分けて5種類のヘルニアがあります。
そのひとつひとつはどんな症状で、どのように治療して行くのでしょうか?

鼠径(そけい)ヘルニア

鼠径とは太ももや足の関節付け根のことで、鼠蹊部の隙間から、臓器が飛びだすことで発症します。

その飛び出した臓器により排尿障害へ腸閉塞を併発し、重症になる場合があり大変危険です。

治療法としては、軽度の場合は経過を観察することにより、症状を見ますが、
重症の場合、外科手術をします。

臍(へそ)ヘルニア

おへその穴に臓器が飛び出して発症します。見た目は出べその様な状態になるのが特徴です。腸閉塞を併発する可能性が高いので、早急に医師の診断を受ける必要があります。

臍ヘルニアの原因は先天性のものが多く、生後一年以内に発症することが多いですが、
年齢が高くなっても発症する場合もあります。

経過を観察している内に、自然に治る場合もありますが、腸閉塞の症状がひどくなる場合は緊急手術が必要となります。

会陰(えいん)ヘルニア

主に、老犬のオスがかかりやすい病気で、肛門に臓器が押し出されその周りが膨らみます。
便秘や排便が困難となる場合や、膀胱への影響があった場合、排尿障害になります。

去勢していないオス犬の場合、治療を施しても再発するおそれがあるため、会陰ヘルニアの手術と共に去勢手術を行うことが多いです。

食道裂肛(しょくどうれっこう)ヘルニア

食道裂肛とは、血管や食道が通過できるように横隔膜に開かれた穴のことですが、
先天的にこの穴が大きい場合、胃が穴から飛び出す食道裂肛ヘルニアになります。

症状は胃の逆流による食道炎などになりやすく、治療は基本的に外科手術をなります。

椎間板ヘルニア

ヘルニアの中で一番耳にすることが多い椎間板ヘルニアですが、他の4つと違い、脊椎での発症となります。椎間板とは脊髄で運動による衝撃を和らげる働きをしますが、
激しい運動などで損傷すると、髄核(ずいかく)と言う物質が飛び出します。
その髄核が神経を圧迫し痛みを伴います。

犬の場合、肥満などが原因で椎間板に負担が掛かり、椎間板が変形してしまう場合があり
ます。

犬のヘルニアと言えば、この椎間板ヘルニアを発症することが多く、
症状の重さ別にグレードを5段階に分けることができます。

治療法としては、このグレード2までなら内科治療で様子を見ます。
グレード2の症状としては、足の麻痺、後ろ足の力が弱くなることで、歩くとフラフラするなどの様子が見られます。

後ろ足が全く動かなくなり、後ろ足を引きずり前足だけで歩いている場合、グレード3以上となり、外科手術が必要となります。

ヘルニアの手術費用はいくら?

各ヘルニアの症状により、治療方法は変わりますが、一般的なヘルニアの手術の場合の金額をご紹介しましょう。

・鼠径ヘルニア・臍ヘルニアの場合、検査費と入院費で約3~5万円くらいです。
また臍ヘルニアの場合、開腹手術となるため、約4~10万の手術費用が掛かります。

・会陰ヘルニア・食道裂肛ヘルニアの場合、外科手術の費用が4~7万円です。

・椎間板ヘルニアの場合、外科手術の費用は、約20~35万円です。
内科治療の場合は投薬代などが必要です。

老犬に多い椎間板ヘルニア

ヘルニアのご紹介をしてきましたが、何といっても椎間板ヘルニアを発症する犬が多く、
特にかかりやすい犬種としてあげられるのは、胴長短足の子が多く、ダックスフンド・コーギー・シーズー・
パグなどです。

特に加齢による椎間板の変形やズレなどが原因の場合が多く、年齢に合わせた食事と運動管理が大切です。

初期段階では、患部に痛みを感じるため、触られることを嫌がります。
足がふらつく、前足が動かない麻痺症状がある場合と、排尿が上手くできない排泄障害を見せることも有ります。

立ち上がるのに時間掛かってしまう。歩き方がおかしい。動くことを億劫がるなど、
少しでも普段の生活と比べて、異変があれば動物病院で相談することをおススメします。

万が一発症した場合、治療法は犬の年齢・体力などで決まってきます。
その犬の症状に応じで決めていけば良いのではないでしょうか?

ヘルニアはどの種類においても、早期発見が一番です。
日頃より愛犬とのスキンシップを密にとり、少しの変化でも気づいてあげることが大切です。

またヘルニアの手術をした場合、術後はマッサージを行うなど、回復を早める効果を期待できます。

老犬になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。
日頃から、愛犬の様子をしっかりと確認し、少しでも異変を感じるたら、
医師に相談し治療法を決めましょう。

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