老犬になったときに掛かりやすい病気とその予防方法

老犬になったとき、犬は免疫力が下がり機能が衰えたりと、病気にかかりやすくなります。
がんを始め、消化器や呼吸器など、犬がかかる病気は多種多様です。

老犬となった犬が病気かかりやすいことは間違いありませんが、出来るだけ早くに病気を見つけることで、重症にならずに済むことも有ります。

もしも病気にかかった場合、適切な治療を受けさせられるように、
飼い主も犬の病気について知識を持っておくことが大切です。

今回は、老犬になったときにかかりやすい病気について詳しくご紹介したいと思います。

老犬の健康診断

飼い犬が6歳を過ぎたころから、かかりつけの病院で定期的に健康診断を行うことで、
病気の早期発見・早期治療を行うことが出来ます。

早期発見できない場合、治療がむずかしくなることもあります。

健康診断は、血液検査や尿検査、心臓の検査、レントゲン検査などを行うと良いでしょう。

愛犬がどう言う病気にかかりやすいかを、知っていることも大切なことです。
オスとメスによってもかかりやすい病気が違ってきます。

それでは、病気別に症状や原因その治療法についてご紹介しましょう。

心臓病の症状と治療法

心臓病にも色々種類がありますが、小型犬は僧帽弁閉鎖不全症、大型犬は心筋症になることが多いです。

僧帽弁閉鎖不全症は、名前の通り僧帽弁が厚くなりその開閉に支障が出ることで、血液が逆流します。その結果、心臓に血液が溜まりうっ血状態になる病気です。

また、心筋症は心臓の筋肉に異常が出ます。その結果心機能が低下する病気です。

どちらも症状としては、食欲の低下や咳、呼吸困難、疲れやすいなどが見られ、
治療には、薬物療法が用いられます。この薬物療法に持ちいられる薬は、利尿剤や強心薬です。

糖尿病の症状とその治療法

糖尿病には二種類ありますが、犬がかかりやすい糖尿病は、「インスリン非依存症Ⅱ型」と言います。

すい臓で作られるインスリンの分泌が少なく血液中の糖がエネルギーとして使われなくなる病気です。

特にメスがかかりやすいと言われています。

症状は、水分を大量に摂る、下痢や嘔吐、体重の減少、腹部の腫れ、おしっこの回数が増え、量も増加します。

治療法は、食事療法や運動療法で、インスリンの投与が完治することなく続きます。

慢性腎不全の症状と治療法

腎臓のろ過機能が低下する病気です。
腎不全には急性と慢性があり、老犬がかかりやすいのは慢性腎盂炎です。

老犬の慢性腎盂炎は、症状があまり現れにくいのが特徴で、重症になるまで気づかない場合が多いです。

悪化すると、尿毒症と言う体内に毒素が回ってしまう病気になってしまいます。
是非、定期的に尿検査を受けておきましょう。

症状は、食欲の低下や、水分多量接種、それに伴うおしっこの量の増加、便秘や下痢、嘔吐、毛の艶がなくなる。貧血などがあります。

治療法としては、ホルモン剤の投与があります。

前立腺肥大

老犬のオスの半数が発病すると言われており、この前立腺肥大は加齢に伴い、ホルモンバランスの崩れが原因で前立腺が肥大します。

その肥大した前立腺が尿道や直腸を圧迫する病気です。

症状は、おしっこがしにくくなり、排尿の姿勢をしてから終わるまでに時間が掛かるようになります。

治療法は、前立腺の摘出する方法が取られます。
この前立腺肥大にならない為には、若いうちに去勢手術を受けさせておくことです。

若いうちに去勢しておけば、前立腺が退化して萎縮するため、老犬になっても前立腺肥大にはなりません。

子宮内膜症

5歳以上のメスがかかりやすい病気です。

子宮が細菌感染し、炎症を起こします。
老化により免疫力の低下でかかりやすくなります。

発見が遅れれば、慢性腎盂炎から多臓器不全になり命にかかわることになります。
早期発見が、とても重要です。

症状としては、食欲がなくなり水をよく飲むようになる。
腹部が腫れる。陰部が腫れる。
膣から出血や膿が出るなどです。

治療法は、内科的には抗生物質を投与しますが、外科手術で子宮摘出することが多いです。
若いうちに避妊手術を受けていれば、子宮の病気にかかることはありません。

避妊手術をしていない場合、出産経験の無いメスがかかりやすいので注意が必要です。

ガンの症状と治療法

犬も人間と同じようにガンに成ります。
どの犬種に関わらず、高齢になればガンにかかりやすいです。

飼い主のチェックだけでは、見つかりにくいものです。
定期検診での発見が、早期発見に繋がります。

症状は、ガンの種類によっても違いがあります。
しこりがある。便や尿に血が混ざる。食べているのに体重が落ちるなどが見られます。

治療法としては、外科的治療で、腫瘍を摘出することが多いです。
高齢のため、手術を受ける体力が無い場合、延命治療や痛みを和らげる方法しかありません。

早期に発見するためにも、スキンシップを兼ねて犬の体を触り、しこりが出来ていないかを確認しましょう。

歯周病の症状と治療法

犬種に関わらず、かかりやすいのが歯周病です。
歯に付着した歯垢が歯石となり、ポケットが出来てそこに細菌が溜まります。

よだれに、血や膿が混じっていたら歯周病を疑いましょう。
また強い口臭がするようになら歯周病の場合が多いですので、病院で診察を受けましょう。

麻酔を掛けて、歯石の除去や、抜歯を行いますが、老犬の場合、麻酔のリスクが大きい為、難しい場合があります。

獣医とよく相談の上、治療法を考えましょう。

日頃からの歯磨きが如何に大切なのか、歯周病になってから気付いても遅いので、
若い内から、歯磨きを習慣づけましょう。

白内障の症状と治療法

眼球の水晶体、黒目の部分が濁ってくる病気です。
犬は高齢になると大変かかりやすい病気で、加齢や糖尿病によって引き起こされます。

物によくぶつかる。階段から落ちやすい。転びやすいなどの症状が見られます。

治療は点眼薬で進行を抑えます。

外科手術で、水晶体を人工のものに取り換える方法がありますが、
老犬では、麻酔のリスクがあるため、獣医と相談しましょう。

老犬のかかりやすい病気についてご紹介しました。
まだまだ、かかりやすい病気はありますが、どれも早期に発見して治療を行うことが、
重要です。

是非とも、若い内から定期検診を受ける様にしましょう。

老犬がかかりやすい目の病気の症状と治療法

犬の目は埃など大変傷つきやすく、老犬になると加齢により代謝が衰えて、
目に必要な栄養が運ばれない為に、トラブルが起こりやすくなります。

特に老犬がかかりやすい目の病気と言えば、白内障です。

白内障は、人も高齢なるとかかりやすい病気で、水晶体が白く濁ってくることから、
最悪の場合失明してしまうことが有る病気です。

今回は、老犬がかかりやすい白内障などの目の病気の症状とその治療法についてご紹介したいと思います。

白内障になったときの症状の見分け方

もともと犬は目があまりよくありません。
その代りに聴覚や嗅覚が発達していますので、あまり視力に頼って生活していないことから、白内障の初期症状で見えにくくなっていても、気づきにくい面があります。

水晶体に周りが白く濁ってきて、視力が低下して行きますが、初期段階では行動に変化が見られないので、発見が難しいです。

この水晶体に濁りですが、犬の目を覗き込んで黒目の奥が白く濁っていたら白内障を疑ってみましょう。

進行して来ると、よくものにぶつかる、何でもないところでよろける、投げたボールなどおもちゃを見失うなどの症状が見られます。

白内障の治療方法とは

白内障で一度濁った水晶体は、綺麗にすることはできません。
早期発見をすれば、薬物治療や点眼で進行を食い止めることは可能です。

ただし、目が白くなってきたからと、早急に白内障と決めつけるのは止めておきましょう。
もうひとつ老化に伴う目の病気、核硬化症と言う病気があります。
白内障は治療をせずに放置していると、失明の危険がありますが、核硬化症自体では、
目が見えなくなることはりません。

病院で直ぐに判断できますので、診察を受けるようにしましょう。

点眼などの治療で効果が無い場合、水晶体に濁りが1/3もしくは1/2の場合、
手術で水晶体を取り出すといった治療法があります。
しかしながら、手術をしたからと言って、絶対に完治するものではありません。

白内障の予防は大変難しいのですが、日々の生活で目に良いサプリメントを摂る方法で予防を促しましょう。

目の健康を考えた栄養サポートなどを使用して、目の健康維持をしましょう。

その他老犬がかかりやすい目の病気

老犬の多くがかかりやすい目の病気は、白内障ですが、その他にも注意が必要な目の病気がありますので、ご紹介しましょう。

角膜炎

角膜に炎症が起こり、大変痛みが伴う目の病気です。
傷みのために、目をぱちぱちと開けたり閉じたりを繰り返したり、
前足で目を擦ったりします。

角膜炎の症状は、痛みを伴うことと涙や目やにが出やすくなります。

前足で擦ることで裂傷がひどくなる場合も考えられます。
これを角膜裂傷と呼び、目が傷ついた状態を言います。
点眼薬での治療をしている間は、エリザベスカラーなどで保護する必要があります。

結膜炎

結膜とは、眼球の白目からまぶたを繋ぐ膜のことを言います。
人間にも多いこの結膜炎は、瞼のまわりが痛んだり、かゆくなることで、前足を使ってしきりに掻きます。

症状としては、黄色や茶色の目やにが出る。
まぶたやその周りが腫れる。
白目が赤く充血している。
涙目になり大量の涙が出る。

原因は目の中に入った毛やシャンプー剤が目に入ったなどが考えられます。
ウィルス感染の場合も有り、普段の何気ない行動から結膜炎を発症します。

目の周りの毛は短めにカットをすることと、点眼薬と軟膏を処方してもらい、治療にあたります。ウィルス感染での結膜炎は、抗生物質入りの点眼や軟膏を処方してもらいます。

結膜炎の原因が、ウィルス性の場合、他の犬に移すこともあります。
症状が出たら、完治までは、外に連れ出さないようにしましょう。

緑内障

緑内障には、原発性緑内障と続発性緑内障の2種類があり、それぞれ起きる原因が違います。

原発性緑内障は、生まれつきの目の構造によりかかるもので、特に高齢になって発症します。

柴犬やアメリカンコッカー・シーズ―などの犬種では、生まれつき目の中の房水と呼ばれる水を外に出す出口が狭いために緑内障を起こしやすいです。

また、続発性緑内障は、他の目の疾患が原因で引き起こされます。
続発性緑内障の80%ほどは白内障やぶどう膜炎に関連してると言われています。

症状として見られるのが、目の充血や角膜などの浮腫などで、目の痛みがあります。

目の痛みのため、元気が無い、食欲がない、寝る時間が多いなどの行動が見られますが、
その行動が、目に関連していない為、緑内障を発見することが遅れる場合があります。

急性の場合、発見が早ければ適切な治療を行い、回復する見込みがありますが、
慢性化している場合、視力を失うと治療では治りません。

どちらにしても、早期発見で治療できれば、痛みを早く取ることが出来て適切な処置を取が出来ます。

老犬の涙やけには問題が隠されているかも?

涙やけが起きる原因は、大量に涙が出ることです。
犬が涙を流すのは、人間のように悲しいからではありません。

犬の涙は感情で出る訳ではなく、流涙症と言う病気です。
目の周りにあふれた涙が、毛色を茶色く変色させてしまうために起るのが涙やけです。

かかりやすい犬種は、目が大きく鼻が短い小型犬に多く、トイプードルやポメラニアン、パグ、チワワなどがあげられます。

流涙症は、過剰な涙が分泌されるのですが、その原因をあげてみます。

  • 目にゴミや毛が入った
  • おしっこなどの環境のトラブル
  • 花粉症などのアレルギー症状
  • 涙腺などの機関的な欠陥
  • 食物に問題がある

涙やけの原因を見てみると、食べ物やおしっこなどに問題がある場合は、
他の病気になる可能性も考えられます。

特に老犬になったときに、涙やけが続くのは、おしっこの出る量が少なく、
体中の老廃物が目や耳、毛穴からにじみ出ていることが考えられます。

いつでも濃い色のおしっこをするようであれば、水分摂取が足りていないと考え、
注意が必要です。

老犬になると、運動量も少なく、水分を摂る量が減ってきます。
是非、新鮮な水がいつでも飲める環境に置いてあげてください。

目の病気には、目の周りの毛が目に入ってしまいトラブルに発展してしまうことが多くあります。

トリミング時に、しっかりと目のまわりの毛をカットして、目の中に入らないようにしましょう。

目の病気には、痛みが伴うものが多く、老犬にとってはとても辛い病気です。
早期に発見して、適切な治療を受けさせてあげるようにしましょう。

老犬の耳が遠いと感じたら老犬性難聴かも?病気による難聴とのちがいについて

最近、犬の反応が鈍くなってきていると感じた場合、もしかしたら、老化のため、耳が聞こえにくくなってきているのかもしれません。

犬の聴覚は人間の3~4倍と言われており、人よりも、ずっと広い範囲の周波数などを聞きながら暮らしているのかもしれませんが、そこは人間と同じで、歳を取ると耳が遠いと言った様子がみられる傾向にあります。

犬も歳を取ると頑固になったと性格の変化や、痴ほうを嘆く飼い主もいるのですが、
ただ難聴で耳が遠くなり、飼い主の指示の声が聞こえにくくなっているために、反応が鈍くなっていることが多くあります。

しかし問題なのは、この難聴の判断が獣医でも難しいとされていることです。
そこで今回は、犬の老犬性難聴について詳しくご紹介したいと思います。

老犬性難聴になっている場合の見極め方

人が耳の検査をするとき、音が聞こえればボタンを押して知らせると言った、至ってシンプルな検査方法がありますが、この検査を犬に行うことは難く、同じような方法として、
大きな音を出して犬の反応を見ると言う方法で、難聴である可能性を探ります。

犬の寝ているところに、耳元で大きな音を出しても、無反応な場合、難聴である可能性が高いです。

老人性難聴になっている場合の変化としては、

  • 飼い主の声に反応しなくなった
  • お手やおすわりなどの指示に従わない
  • 大きな音に反応しなくなった。例えば、花火や雷の音など

この様な変化が見られたら、耳が遠いと考えて、普段の接し方を変えて行くことが必要です。

耳が遠くなった老犬との生活について

犬の場合、耳が遠いと飼い主が感じた時には、すでに眼も悪くなっている場合が多く、
一般的に、犬の老化の順序としては、視覚の眼、聴覚の耳、嗅覚の鼻と言う順番に衰えていきます。

この様に、感覚機能が衰えて変化してきた老犬に対しては、生活面での配慮が必要になってきます。

例えば、音が聞こえにくくなっている犬は、急に後ろから体に触られることを怖がります。
できるだけ、驚かせないように、前に回ってから身体に触れるなど、注意して犬と接するようにしましょう。

加齢によるさまざまな変化で、犬も戸惑い不安を感じています。
そんな愛犬と、コミュニケーションをとるのは難しいように感じますが、
歳をとっても、優しく触れられたり、撫ぜられたりすることで安心感を覚えます。

飼い主に触れられることで心地よいと思う気持ちは変わりませんので、是非、老犬になっても、優しく体を撫でてあげてください。

飼い主が老犬に対してしてあげられることは。

眼や耳が悪くても、犬が安心して暮らしていける生活環境にしてあげる

眼や耳が悪くなると、あちこちに体をぶつけたり、足元がおぼつかないなどが見られます。
お家になかを、一度見直し、危険なものが無いかなど確認しましょう。

たくさん、犬と接してコミュニケーションととること

飼い主との触れ合いが、犬に取ってこの上ない幸せです。時間が許す限り、側でコミュニケーションを取りましょう。

気分転換に外へ連れ出して、刺激を与えてあげましょう

体調にも問題が無ければ、外に連れ出して、肌で自然を感じさせてあげましょう。
散歩は無理をせず、時には抱っこをしてあげるなどで、工夫してみましょう。

優しく言葉を掛けてあげましょう

耳が遠い老犬でも、飼い主の声は振動となって伝わります。
耳で聞こえない場合も、心で聞こえると言うことがあります。どんどん言葉を掛けてあげましょう。

その耳が聞こえにくい原因は老化が原因?他の病気かも!

老犬の場合、耳が遠いと老犬性の難聴であろうと考えがちですが、
他に病気などが原因の場合も考えられます。

耳が遠くなることが考えられる病気とは、

  • 外耳炎で耳垢が溜まり聞こえにくくなっている
  • 異物の浸入で、耳が塞がれている
  • 耳の中に腫瘍が出来て、鼓膜が破れている

その他、さまざまな原因がありますので、是非、動物病院での診察を受けられることを、おススメします。

難聴の原因が病気の場合、治療によっては、聴力の復活も考えられます。

老人性難聴の犬との生活について

老犬になれば、聴覚が衰えて難聴になることも致し方ありません。
耳が遠いのですから、今までの犬との接し方とは少し変えることが必要になります。

たとえば、「お手やおすわり」などの指示を出す時に、声だけではなく、手の動作も一緒に行うことで、犬も指示が分かりやすくなります。

また、難聴になった場合、高周波の音は比較的聞き取りやすいと言われています。
犬笛やクリッカーなどで、合図を送るようにすることも、良いのではないでしょか。

老犬は、視力の衰えや、聴力の衰えなどで、かなり不安を感じてストレスを抱えています。
そのため、臆病になったり、不安なあまり夜鳴きを始めるケースがみられます。
そこで、飼い主さんの辛抱強い介護が必要になります。

大切な家族である愛犬の老化は、飼い主にとって悲しいことです。
しかしながら、しっかり老化の現実を受け止めて、愛犬が一日でも長生きできる様に、
サポートしてあげましょう。

老犬になると掛かりやすいヘルニアの症状と治療方法

老犬がかかりやすい病気の中で、ヘルニアがありますが、
ヘルニアとは言っても種類があります。

一般的にヘルニアと言えば、椎間ヘルニアが多くみられますが、その他のヘルニアも老犬はかかりやくなります。

今回は、老犬がかかりやすいヘルニアについて詳しくご紹介したいと思います。

ヘルニアの種類

ヘルニアは大きく分けて5種類のヘルニアがあります。
そのひとつひとつはどんな症状で、どのように治療して行くのでしょうか?

鼠径(そけい)ヘルニア

鼠径とは太ももや足の関節付け根のことで、鼠蹊部の隙間から、臓器が飛びだすことで発症します。

その飛び出した臓器により排尿障害へ腸閉塞を併発し、重症になる場合があり大変危険です。

治療法としては、軽度の場合は経過を観察することにより、症状を見ますが、
重症の場合、外科手術をします。

臍(へそ)ヘルニア

おへその穴に臓器が飛び出して発症します。見た目は出べその様な状態になるのが特徴です。腸閉塞を併発する可能性が高いので、早急に医師の診断を受ける必要があります。

臍ヘルニアの原因は先天性のものが多く、生後一年以内に発症することが多いですが、
年齢が高くなっても発症する場合もあります。

経過を観察している内に、自然に治る場合もありますが、腸閉塞の症状がひどくなる場合は緊急手術が必要となります。

会陰(えいん)ヘルニア

主に、老犬のオスがかかりやすい病気で、肛門に臓器が押し出されその周りが膨らみます。
便秘や排便が困難となる場合や、膀胱への影響があった場合、排尿障害になります。

去勢していないオス犬の場合、治療を施しても再発するおそれがあるため、会陰ヘルニアの手術と共に去勢手術を行うことが多いです。

食道裂肛(しょくどうれっこう)ヘルニア

食道裂肛とは、血管や食道が通過できるように横隔膜に開かれた穴のことですが、
先天的にこの穴が大きい場合、胃が穴から飛び出す食道裂肛ヘルニアになります。

症状は胃の逆流による食道炎などになりやすく、治療は基本的に外科手術をなります。

椎間板ヘルニア

ヘルニアの中で一番耳にすることが多い椎間板ヘルニアですが、他の4つと違い、脊椎での発症となります。椎間板とは脊髄で運動による衝撃を和らげる働きをしますが、
激しい運動などで損傷すると、髄核(ずいかく)と言う物質が飛び出します。
その髄核が神経を圧迫し痛みを伴います。

犬の場合、肥満などが原因で椎間板に負担が掛かり、椎間板が変形してしまう場合があり
ます。

犬のヘルニアと言えば、この椎間板ヘルニアを発症することが多く、
症状の重さ別にグレードを5段階に分けることができます。

治療法としては、このグレード2までなら内科治療で様子を見ます。
グレード2の症状としては、足の麻痺、後ろ足の力が弱くなることで、歩くとフラフラするなどの様子が見られます。

後ろ足が全く動かなくなり、後ろ足を引きずり前足だけで歩いている場合、グレード3以上となり、外科手術が必要となります。

ヘルニアの手術費用はいくら?

各ヘルニアの症状により、治療方法は変わりますが、一般的なヘルニアの手術の場合の金額をご紹介しましょう。

・鼠径ヘルニア・臍ヘルニアの場合、検査費と入院費で約3~5万円くらいです。
また臍ヘルニアの場合、開腹手術となるため、約4~10万の手術費用が掛かります。

・会陰ヘルニア・食道裂肛ヘルニアの場合、外科手術の費用が4~7万円です。

・椎間板ヘルニアの場合、外科手術の費用は、約20~35万円です。
内科治療の場合は投薬代などが必要です。

老犬に多い椎間板ヘルニア

ヘルニアのご紹介をしてきましたが、何といっても椎間板ヘルニアを発症する犬が多く、
特にかかりやすい犬種としてあげられるのは、胴長短足の子が多く、ダックスフンド・コーギー・シーズー・
パグなどです。

特に加齢による椎間板の変形やズレなどが原因の場合が多く、年齢に合わせた食事と運動管理が大切です。

初期段階では、患部に痛みを感じるため、触られることを嫌がります。
足がふらつく、前足が動かない麻痺症状がある場合と、排尿が上手くできない排泄障害を見せることも有ります。

立ち上がるのに時間掛かってしまう。歩き方がおかしい。動くことを億劫がるなど、
少しでも普段の生活と比べて、異変があれば動物病院で相談することをおススメします。

万が一発症した場合、治療法は犬の年齢・体力などで決まってきます。
その犬の症状に応じで決めていけば良いのではないでしょうか?

ヘルニアはどの種類においても、早期発見が一番です。
日頃より愛犬とのスキンシップを密にとり、少しの変化でも気づいてあげることが大切です。

またヘルニアの手術をした場合、術後はマッサージを行うなど、回復を早める効果を期待できます。

老犬になるとさまざまな病気にかかりやすくなります。
日頃から、愛犬の様子をしっかりと確認し、少しでも異変を感じるたら、
医師に相談し治療法を決めましょう。

病気の原因になる老犬の肥満の解消方法!老犬のダイエット方法について

老犬が肥満で身体が重いとどうなるでしょうか?
腰や足などに負担を掛けることになり、健康を害してしまうことにもなり兼ねません。

そこで、老犬に取って肥満大敵で有ると考えて、
可愛いからと美味しい物をたくさん与えすぎるなどと言うことの無いようにしなければいけません。

今回は、老犬にとって無理のない肥満解消についてご紹介したいと思います。
飼い主の方も、愛犬と一緒にダイエットに励んでみてはいかがでしょうか?

老犬を肥満させてはいけないのは何故?

人間が肥満になると身体に悪いことは、ご存知の通りですが、
糖尿病や高血圧、心疾患など生活習慣病を悪化させてしまう心配があります。

それと同じで、犬でも肥満になれば人と同じように、糖尿病にもなりますし、
心臓に負担を与えることにもなります。

特に老犬になってからの肥満は、若い時以上に健康を害するものとなります。
肥満は内臓への負担が大きいことから、心臓病や糖尿病のほかにガンへのリスクも大きくなります。

また、肥満で体重が重い分、膝や腰にも負担を与えて関節炎や腰痛になることが多いです。
肥満の犬の場合、重い体重が必要以上に関節に負担を掛けることになり、
関節炎を引き起こします。

関節炎は、肥満に限らずなりやすい問題です。
中型犬以上の犬は、年齢があがるにつれて関節炎にある確率が上がってきます。

ダックスフンドやコーギーのような足の短い胴長タイプの犬種は、肥満になると胴体が沈み、それが続くと腰痛になります。

腰痛や関節炎になった老犬は、痛みで運動することが辛いので、食事療法で体重を落とすことを考える必要があります。

老犬に運動をさせてダイエットする方法

老犬が肥満であるために、腰痛や関節炎を引き起こしているのであれば、激しい運動は禁物です。

それは運動をさせることで、腰や関節への負担が大きくなるからです。

しかしながらカロリーを消費させるには、何か体を動かす必要がありますね。

できれば足腰に負担が掛からない様に、芝生や土の上で遊ばせると良いのですが、
むずかしい場合、日常的に無理のない散歩を心掛けましょう。

老犬は食生活でダイエット

運動が難しい老犬には、食べ物でのダイエットをオススメします。

食べることでのダイエットと言えば、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすと言うことになりますが、運動での消費カロリーが見込めない老犬では、
摂取カロリーを減らすことが重要になってきます。

まず行ってはいけないことは!
人間の食べ物を与えないことですね。

人間の食べ物はカロリーが高く、栄養素も犬には適していないものが入っています。
可愛い愛犬のことを思うのであれば、人間の食べ物は与えないと言うことを徹底しておく必要があります。

また、犬専用の食べ物でも高カロリーの食べ物は、老犬の内臓には負担が掛かり過ぎます。
質の良い低カロリーの食べ物を与える様にしましょう。

犬は飼い主に与えられるものしか、食べることはできないので、必要分しか与えなければ確実にダイエットは成功します。

可愛い愛犬がひもじい思いをしていると可哀想と思う場合、
一日に同じ量のドッグフードを食べさせるのであれば、1日2回を、
数回に分けて与えてみてください。

少量でも頻繁にもらえると、たくさん食べた気分になり空腹を紛らわすことができます。

毎日食べさせるドッグフードを選んでみよう!

犬に食べさせるドッグフードですが、各年齢に応じたドッグフードを与える様にしていますか?

ドッグフードには、各年齢や各犬種に合わせたものがあります。
カロリーの少ないダイエット用のドッグフードを与えるようにすると、
体重減少に繋がります。

またシニア用のドッグフードでも、低カロリーで栄養バランスが考えられており、
体重増加をしないように作られています。

しかしながら、ダイエット用やシニア用のドッグフードは多く店頭に並んでいます。
どれが、愛犬に合ったものか迷ってしまいますね。

そんな場合、掛かりつけの獣医に相談してみると、犬に適したドッグフードを教えてもらえます。

ダイエットカロリーを与える場合の注意点としては、栄養素が不足する場合があります。
そんな場合は、不足した栄養素をサプリメントで摂取する方法をおススメします。

その他の肥満要因

睡眠不足は、肥満との関わりが大きく、
脳細胞が分泌するレプチンと、食欲を抑えるホルモングレリンの関わり方などを良く考えて利用して見ましょう。

また、便秘ぎみの犬は肥満に気を付ける必要があります。
腸内環境を良くすると肥満の解消に繋がります。

食物繊維の多い食べ物や、水分補給も十分にさせてあげましょう。
一度に過激な運動をさせるような、ダイエットは厳禁です。

また、食事を抜くような過激なダイエットは大きな間違いです。
必ず、飼い主の家族が気持ちをひとつにして、ダイエットを実施しましょう。

肥満解消のダイエットは老犬の健康のためにも重要な行為です。
是非、愛犬の健康状態を確認しながら、肥満解消をしてあげましょう。

老犬でも喜ぶ!犬への上手な薬の飲ませ方

老犬が病気になり、薬を飲ませようとしても、嫌がって飲まない場合はありませんか?
フードに混ぜてみたり、他の食物と混ぜ合わせてみたり、悪戦苦闘しても飲まないと言う頑固な犬もいるようです。

そこで今回は薬の種類別に、老犬に飲ませやすい薬の飲ませ方をご紹介したいと思います。

錠剤の上手な飲ませ方

一般的に犬への薬は錠剤の場合が多く、そのまま与える場合と食べ物に混ぜて飲ませる方法があります。

食いしん坊の犬の場合、薬をそのまま差し出してみたら、ぺろりと食べてしまう場合もありますが、
一度口に入れても飲み込まず、錠剤をおもちゃにしてしまう可能性もありますので、しっかりと飲み込ませる方法が必要です。

そのまま薬を飲ませる場合、犬の口元を持って、上を向かせ上あごを開きます。
錠剤を喉の奥に入れたら、口を閉じて、ごくりと飲み込むまで、口を上向きにしたまま待ちます。

犬が口の周りを舐めた場合、飲み込んだと考えて良いでしょう。再度口を開けて、錠剤が無いことを確認しましょう。

また食べ物に混ぜる飲ませ方の場合、通常食べているフードには混ぜないようにしましょう。
何故ならば、そのフードを警戒して食べなくなる恐れがあるからです。

例えば、チーズやパンなど柔らかい物に錠剤を入れ込んで食べさせると、気づかぬ内に錠剤を飲ませることができます。

ただしこの場合、一口サイズにしておく必要があります。ゴクリと一口で飲み込んでくれれば、成功です。

粉薬の飲ませ方

粉薬も、基本的には錠剤と同じような飲ませ方で良いと思いますが、
ドッグフードに混ぜたりすると、すべて食べきらない場合、薬も中途半端な飲用になってしまいます。

完璧に完食する方法で、薬を混ぜることを考えなければいけません。

そこで、粉薬を水で溶いて、練った上で、犬の上あごに塗る方法があります。
量が多い場合は数回に分けて、上あごに塗らなければいけません。

途中で嫌がるようなことがあれば、飲み残しが出来ますので、注意が必要です。

水で溶いて飲ませる方法は、寝たきりになったような老犬でも飲ませやすい方法です。
粉薬を水で溶き、スポイトなどで口に差し入れます。

犬の口をやや上向きにすると飲ませやすく、一回の量が多い場合、
薬が口からこぼれ出てしまいますので、犬の飲み込み方に合わせる様にしましょう。

カプセルの場合も、中の粉薬を取り出して同じように飲ませることが出来ます。
ただし、カプセルに入った薬は、ゆっくりと胃や腸の中で溶けて、どの部分で溶けると効果的かを考えて作られています。

カプセルの中身のみを飲ませる場合は、病院で中身だけを与えて良いかを問い合わせて、注意点を守りましょう。

どの方法が愛犬にとって楽に薬を飲ませる方法であるかを、考えて飲ませるようにしましょう。

どうしても飲まない場合のお助けグッズ紹介

何をしても吐き出して薬を飲まないと言う悩みを持っている飼い主は多く、
犬の嗅覚はあなどれないと、感じる場合があります。

犬の嗅覚は人の2万倍も優れているため、薬のニオイなど簡単に感づいてしまいます。

そこで、どうしても薬を飲ますことが出来ない人のために、お助けグッズをご紹介します。

1.ピルクラッシャー

薬を簡単に粉末にできる道具で、簡単に錠剤を粉末状にできます。
また、錠剤をカットすることもできますので、半分のみ飲ませる場合などは、このピルクラッシャーは、大変便利な道具です。

2.オブラート

人間用オブラートを活用してみましょう。
薬を包んだ後、少し湿らせてあげると飲み込みやすくなります。

ゼリー状のオブラートも、味が付いているので美味しく食べることができます。
ただし、人間用のため大量に食べさせることは控えましょう。

3.スポイト・針の付いていない注射器

針のついていない小型の注射器のことをシリンジと言います。

シリンジやスポイトを使用して、薬を注入する方法は、老犬で寝たきりになっている場合や、病気で衰弱している場合に大変効果的です。

薬だけではなく、水分補給をしてあげる場合にも使用できます。

このシリンジやスポイトを使用する場合の注意点は、一度に流し込まないことです。
一度に与えすぎるとこぼれますので、ゆっくり押し出すように使用しましょう。

4.ヨーグルトやジャムなどペースト状食べ物

犬の好きな甘いペースト状の食べ物に、薬を混ぜて、犬の上あごに塗ると、舐めて取ろうとして飲み込みます。

この場合、使用できる食べ物は、ヨーグルトやジャム、はちみつなど甘いものがおススメです。

どうしても飲まない場合はどうする?

犬が、薬をどうしても飲まない場合はどうしますか?
まずは、獣医に相談してみることが必要です。

薬の種類を変えてみると意外と飲んでくれる場合も有ります。

しかし、老犬で食欲が落ちていたり、寝たきりの場合は無理やりに飲ませるのも可哀想な気もしますが、
ここは飼い主が心を鬼にしてでも、薬を飲ませる様にしましょう。

愛犬の健康を守るために、薬を飲ますことは大切なことです。

飼い主の勝手な判断で、途中で投薬を止めることなどはしないよう、
面倒がらずに、しっかりと決められた分量を、すべて飲ませ切るように心がけましょう。