犬が痩せてきたのは老化のサイン?原因とケアについて

大型犬で生後7年、小型犬で生後10年ぐらいになると、そろそろ老化のサインがみえてきます。

その中に、痩せてきたと言うサインがあります。
老犬が痩せてきたのは、老化のサインなのか?それとも何か病気に患っているのではないのかと、心配な飼い主も多いと思います。

そこで、今回は犬が痩せてきた場合の原因とそのケアの方法について詳しくご紹介したいと思います。

老化で痩せてきた理由とは?

老犬が痩せてきたと気が付いた場合、その痩せ方はどんな痩せかたでしょうか?
まずは、背中を触ってみてください。
背骨がゴツゴツ当たる感じがしますか?

その場合、病気のせいではなく、繁殖に必要な体力が落ちているだけで、筋肉が衰えて痩せて来ている場合が多いです。

犬の場合、人よりも早く年を取ります。そのため、生後3年を過ぎたころから、
餌を食べる量が減ってきます。これは成長に使うエネルギーが必要なくなったことを示し、体力を使った分のエネルギーしか必要がなくなった為です。

そして、6年、10年と時を経ると、繁殖に必要としていた体力が落ちて、筋力はあるが、脂肪が少ない状態になり、痩せてきたと感じることになります。

消化吸収能力の低下により痩せる場合

老犬になると、一日に必要なエネルギーの量は少なくなります。
活動量が減り、代謝能力も低下してくると、食欲の低下や、消化吸収能力の低下により、
栄養不足に陥り、痩せすぎになる場合があります。

もし、老犬になっても、食事量が減らずに食べ続けた場合、肥満になることがあります。
老犬の場合、肥満になると、糖尿病や心臓病などになりやすく、循環器系の病気にもなりやすいです。

痩せてきた場合は、食欲不振や栄養不足による免疫力の低下や寝たきりになるなど、色々な病気に繋がってしまいます。

しかし、食事量が低下しているものを、無理やり食べさせる訳には行かず。
小量しか食べなくなっている場合は、低カロリー高たんぱくな、老犬用ドッグフードに切り替えるなどが必要となります。

老犬が痩せてきた原因が病気の場合

老犬になると、消化吸収の良いドッグフードを与えることが必要ですが、
栄養化の高い、シニア用のドッグフードを食欲旺盛に食べているのに、痩せてきたと言う場合、病気の可能性も考えられます。

この場合、問題点を見つけなければいけません。

栄養を消化吸収できない

腸に問題が有るばあいが考えられます。
腸の粘膜に異常が有る場合は、消化された食べ物が吸収されずに、そのまま流れてしまいます。ただの消化不良の場合は投薬で改善しますが、慢性的な場合は、完治が難しいです。

栄養を上手く使用できない

肝臓で作られた色々な物質が、血液に乗せて全身に運ばれ利用されますが、肝臓に異常が有る場合、この処理が滞ってしまい、身体の各所で栄養が足らなくなります。
高齢化による緩やかな肝臓機能の低下の場合もありますし、肝臓がんや先天的な機能障害が考えられます。

栄養を腫瘍に取られている

体のどこかに腫瘍が出来た場合、急激に体重が減り痩せてしまいます。
腫瘍を劇的に改善させる方法は難しく、獣医と相談の上治療を行う必要があります。

栄養をどこかで失われている

老犬が急激に痩せてきた場合、腎臓や腸に問題を抱えている場合があります。
どちらも治療は難しく、良質な栄養補給や指示治療のみの対処となります。

消化・吸収・代謝に問題あるなどの場合、念のために病院で血液検査や尿検査を行う必要があります。

老犬の体重変化を見逃さないこと

愛犬が年を取り、老犬になった場合、飼い主はしっかり見守ってあげることが大切です。
その上で、体重の変化を見逃さないことが、早期に病気を見るけることが出来る方法ですし、食事の見直しにも繋がります。

老犬が目に見えて痩せてきたと感じた場合でも、緩やかな体重減少であれば、筋肉量が落ちてきているためなので、心配は要りません。

注意すべきは、急激な体重減少です。
急激に体重が減っていく場合や、急にドッグフードなどを食べなくなった場合は、病気が原因の場合が多いと考えましょう。

その他の老犬がやせる原因について

老犬の食欲が落ちて、あまり食べなくなった場合、病院で検査をして病気の原因を探しますが、
実は食べることに興味を失っているか、もしくは歯槽膿漏が原因の場合があります。

食べることに興味を失っている場合、食欲減退ではなく、目新しい食べ物に替えると、すんなり食欲が戻ることがあります。

こう言った場合、いつものドッグフードを変えてみる。
ドッグフードに犬の好きなトッピングを乗せてみるなどの方法で、食欲をよみがらせることができます。

また歯槽膿漏の場合、口の中が痛むために食欲が出ない場合があります。
犬の歯のケアは、飼い主の責任です。
膿で痛みや出血が有る場合、犬でも痛みや不快感を露わにします。
口がクサイ・よだれが垂れる・顔が腫れるなどの症状が見られる場合、
歯槽膿漏を疑いましょう。

この歯槽膿漏になると食欲が減退します。そのため、痩せて来ると言った症状を見せることになります。
口臭が今までと違うニオイがしたら、歯槽膿漏を疑ってみましょう。

老犬が痩せてきた場合、いよいよお別れが近づいてきたと慌てずに、
是非、毎年、歯のチェック、身体のチェックを行ってください。

老犬のトイレの失敗は叱らないことが大切!

犬は年齢と共に、排尿の問題が起こることが多くなります。

7歳ごろになると、犬は老犬と言う年齢に差し掛かり、もともと出来ていたトイレのしつけが、できなくなることがあります。

トイレでは無い場所でおしっこをしてしまう。

おしっこの回数が多いが、量は少しずつで頻尿であるなどの、

問題が出来てきた場合の対処方法について、ご紹介したいと思います。

トイレまでが間に合わない!おもらしの対処方法

若い時にはきっちりとトイレのトレーニングができていた犬も、老犬になり、

腎臓機能の低下が原因などで、おもらしをするようになります。

通常、膀胱は筋肉の働きにより、しっかりと排尿が出来ますが、加齢とともに膀胱の機能が衰えて、

おもらしをしてしまったり、トイレまで行くことが間に合わずに出てしまうケースが多いです。

また老化のため、腎臓機能の低下でも尿漏れをしてしまうこともあります。

その他、消化器官や泌尿器官の筋力の衰えで、頻尿や失禁などが見られるケースもあります。

このような場合の対処方法としては、なるべくトイレを犬がいつもいる場所の近くにおいてあげることや、

タイミングをみてトイレに連れて行くなどの方法があります。

間違っても、おしっこを漏らされるのがいやだからと、

水分を摂るのを減らすようなことは、絶対にしないでください。

また、おしっこを漏らしたからと叱からないでください。

出来ていたトイレを失敗することで、犬も飼い主に叱られると萎縮してしまい、

ますます失敗を繰り返すことになります。

上記のような頻繁におもらしをするなどの身体の不調のサインは見逃さないようにしましょう。

腎臓病や糖尿病、膀胱炎などにかかっていると言うケースも有りますので、

医師の診察を受けることが必要です。

また、おもらしの原因がこのような身体の器官の老化によるものだけではなく、痴ほう症が原因の場合も有ります。

痴ほう症でおもらしが続く場合の対処方法

老犬が痴ほう症になった場合、トイレの失敗は多くなります。

もちろん、あちこちでおもらしされるケースもあります。

しかし、犬の習性として自分の寝床の近くでの排泄を嫌うことや、

オスの場合棒があれば条件反射のようにおしっこをすることもあり、

痴ほう症になっても忘れない場合が多いです。

そこで、痴ほう症の症状が軽度の内に、トイレトレーニングをしてみましょう。

特に散歩のときにおしっこをしていた犬は、室内で排泄をする習慣を教え直さなければいけません。

子犬に教える様に、トイレの場所や、できたときに褒めてご褒美を上げるなどトイレトレーニングをしてみましょう。

痴ほう症が進行すると、自発的にトイレに行けないケースも出てきます。

長く生活を共にしてきた飼い主には、犬がおしっこをしたくなるタイミングが、おおよそ検討がつくのではないでしょうか?

朝起きた直後や、食事の後にトイレに行きたくなる習性がありますね。

慌てた様子でそわそわしだしたり、お尻の辺りを気にしだしたりするとトイレのサインです。

そのタイミングで、トイレに行くように促しましょう。

痴ほう症が進行しても、トイレのタイミングはあまり変わらず、

意外と規則性がありますので、そのタイミングを逃さないようにすれば、

おしっこの失敗などは最小限で済むことになります。

頻尿の老犬は腎不全に注意!

犬も人間と同じように、加齢に伴いおしっこの回数が増えてきます。

それほどおしっこが溜まっていないのに何度も行きたくなる症状や、

実際にはおしっこがしたいのに、気づかずに漏らしてしまったりすることがあります。

老犬が、短い時間の間に何度もトイレに行き、少量のおしっこをするなどを繰り返ししているばあい、

老化による頻尿であると決めつけずに、一度医師の診察を受けることをおススメしたいです。

この頻尿で考えられる病気が、腎不全ですが、老犬になればかかりやすい病気で、

腎臓の細胞が徐々に機能しなくなり、体内に毒素が溜まる病気です。

進行すれば命を落としてしまうような重症になる病気です。

腎不全になっている犬の症状は、頻尿、軟便、体重減少などです。

病院に行き血液検査で、腎不全は発見することができます。

点滴などで症状を抑えることが出来ますが、

完治することは中々難しい病気であることは、心得ておきましょう。

オムツの使用を考えてみよう!

痴ほう症が進行し、トイレに行くタイミングも掴めなくなってきた場合に起こる、

垂れ流しなどの症状が見られるようになったら、オムツの使用も考えてみましょう。

寝床や自分の体が汚れることを犬は嫌います。

そのため、体にオムツを付けられることも、犬にとっては嫌なことをされると感じてしまうでしょう。

しかし、垂れ流し状態や、寝たきりになった犬の介護には、オムツの使用は、飼い主の生活のためにも必要です。

オムツを使用する場合の注意点としては、肛門のまわりの被毛は短くカットしておくことと、排尿・排便をしたらすぐに取り替えてあげることが大切です。

年老いた犬に取って、飼い主に介護してもらうことが幸せです。

犬の気持ちに寄り添って、介護をしてあげましょう。